第2章 インストールと初期設定
インストール
Windows
Git for Windows の公式サイトからインストーラをダウンロードし、そのまま次へ次へと進めれば終わる。 同梱される Git Bash は Windows の中で Unix ライクなシェルを使えるミニターミナルで、本教材のコマンドもそのまま貼り付けて動く。
macOS
Xcode Command Line Tools に同梱されている Git で用が足りるが、Homebrew を使っていれば最新版を入れるのが楽である。
brew install git
Linux (Debian / Ubuntu 系)
sudo apt update
sudo apt install -y git
インストール確認
どの OS でも、インストールが終わったら端末で git --version を叩いて、バージョン番号が返ってくれば成功である。
git --version
# => git version 2.43.0 (数字は入れたバージョンによる)
最初にやる設定
Git は設定ファイル (~/.gitconfig) に書かれた情報を見て動く。
インストール直後にやっておくべき設定を、順番に潰していこう。
コミット作者 — user.name と user.email
コミットを記録するときに、Git は「誰がこのコミットを作ったか」を作者情報として埋め込む。 これが未設定だとコミット時にエラーになるので、最初に済ませておく。
git config --global user.name "Your Name"
git config --global user.email "you@example.com"
ここに書いたメールアドレスは、GitHub などで公開されるコミット履歴にそのまま載る。
個人アドレスを隠したければ、GitHub が提供する xxxxx+username@users.noreply.github.com 形式の no-reply アドレスを設定するのがおすすめ。
デフォルトブランチ名 — init.defaultBranch
git init で新しいリポジトリを作ると、デフォルトでは歴史的経緯から master ブランチが切られる。
現代の慣習では main を使うプロジェクトが多いので、あらかじめ切り替えておくとよい。
git config --global init.defaultBranch main
改行コード — core.autocrlf
改行コードは Windows が CRLF、macOS / Linux が LF と異なる。
複数 OS の人がひとつのリポジトリを共有するとき、何も設定しないと改行コードの違いだけで「全行が変更された」という差分がコミットに混ざってしまう。
- Windows の人:
git config --global core.autocrlf true(手元は CRLF、コミット時に LF に自動変換) - macOS / Linux の人:
git config --global core.autocrlf input(手元は LF のまま、CRLF を押し込むファイルは LF に寄せて記録)
git config --global core.autocrlf true
git config --global core.autocrlf input
設定の確認
いま設定した内容は git config --list で一覧できる。--global を付けると全体設定、付けないとカレントリポジトリの設定も混ざって表示される。
git config --global --list
--global はユーザー単位の設定、--local は個々のリポジトリ限定の設定。
仕事用のメールアドレスだけ特定リポジトリで上書きしたい、みたいな場合は --local を使うと便利である。
まとめ
- Git は各 OS のパッケージマネージャや公式インストーラで入れられる。
git --versionで動作確認 user.nameとuser.emailは最初に必ず設定する (コミットの作者情報になる)- 現代のプロジェクトは
mainブランチ前提。init.defaultBranch = mainで揃えておく - 改行コードは OS によって違うので
core.autocrlfを設定しておくと後で困らない